強制退去処分の取り消し請求が棄却され、会見するタイ国籍の男子高校生ウォン・ウティナン君(中央)=6日、東京・霞が関(小野田雄一撮影) 日本で不法滞在するなどしていたタイ人の父母から出生し、強制退去処分を受けた甲府市の県立高校2年、ウォン・ウティナン君(16)が国に処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が6日、東京高裁であった。小林昭彦裁判長は「強制退去処分は適法だった」とした1審東京地裁判決を支持、ウティナン君の控訴を棄却した。ウティナン君側は上告するかを今後検討するとしている。 判決などによると、日本に不法滞在中の母親から出生したウティナン君は日本の学校に通わず、タイ人コミュニティー内で生活。日本語、タイ語能力とも不十分だった。12歳で支援団体の協力で日本語を学び公立中学に編入。母とウティナン君は特別在留許可を求めて25年に入国管理局に出頭したが、26年8月に強制退去処分を受けた。処分を
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