台湾の鴻海精密工業の傘下に入るシャープが、1000人規模の人員削減を検討していることが28日、分かった。現在策定中の新たな事業計画の中で1つの案として浮上。シャープは液晶事業を中心に厳しい業績が続きそうで、早期黒字化のためには、一層の固定費の圧縮が避けられないとみているもようだ。 親会社となる鴻海の郭台銘会長は「(従業員は)全員残ってもらえるようにしたい」と述べ、雇用を原則維持する意向を打ち出している。一方で不採算部門の切り離しを含めた事業構造の全体的な見直しには意欲的だ。人員削減は、不振の太陽電池などの事業部門が対象となる可能性がある。削減数の詳細や希望退職を新たに募るかなどは今後詰める。