【ワシントン小松健一】米国防総省は19日、同性愛者であることを公言して軍務に就くことを禁止した米軍規定を凍結し、同性愛者の入隊を認めることを決定したと発表し、全米の入隊を取り扱う事務所に同性愛者の応募を認めるよう通知した。 カリフォルニア州ロサンゼルス連邦地裁が9月、同性愛者の入隊禁止規定について違憲判決を下し、今月12日に規定の即時運用停止を国防総省に命じたことを受けての措置。米軍が同性愛者の入隊を公然と許可するのは初めてだ。 司法省は違憲判決について連邦高裁に控訴する方針で、控訴手続きまでの間、地裁命令の執行猶予を申し立てていたが、申し立ては19日、却下された。 今後、上級審の判決次第で禁止規定が復活する可能性があり、米軍は同性愛者と公言する入隊希望者に「当面の措置」であることを伝えるという。 ◇94年以降1万3500人除隊 米軍では同性愛者の入隊が禁じられており、93年に同性愛者と公