プロ棋士をも脅かすほど進化を遂げた将棋ソフト。対局中にその力を借りたくなる衝動に駆られる棋士がいたとしても不思議ではない。そんな不正を未然に防ぐため、日本将棋連盟は今月5日、スマートフォンなど電子機器の対局場への持ち込みなどを禁止すると発表した。ところが1週間後の12日、第29期竜王戦七番勝負の挑戦者だった三浦弘行九段(42)がソフト不正使用疑惑浮上で出場停止に。ほかにも複数の不正使用を疑う声が棋士の間で上がっている。将棋界が大きく揺れている。 今月12日、日本将棋連盟が会見を開き、竜王戦の挑戦者に決まっていた三浦九段が出場しないと発表した。対局中の離席の多さから将棋ソフト不正使用の疑いが浮上。三浦九段の年末までの出場停止を決めた。 三浦九段は「ぬれぎぬ」と疑惑を否定し、18日には反論の声明を書面で発表。将棋ソフトという禁じ手をめぐる処分は、今後法廷で争われる可能性もある。 ただ三浦九段以