6月14日(水)のNHKあさイチで特集される「不便益」(ふべんえき)。聞き慣れない言葉ですが、今注目を集めているキーワードであり、ビジネスのヒントにもなる発想です。 不便は手間だが役に立つ! 不便なほうが良いことって思い当たりませんか? たとえば、野外でするバーベキュー。準備や片付けに手間がかかるし、材料は変わらないのに、いつもより美味しく感じたり、会話が弾んだりします。 若者たちに大人気のフィルムカメラ「写ルンです」も、粗い画質で限られた枚数しか撮れませんが、スマホの写真にはない独特の世界観を表現できるでしょう。 こういった不便から生まれる益を「不便益」(ふべんえき)と呼びます。 この不便益を考えた第一人者は、京都大学デザイン学ユニット教授の川上浩司氏。なんと川上氏は携帯電話(スマートフォンもガラケーも...)を持っていません。「益はあるのか?」と疑問を持ってしまいますが、著書でこう語っ