川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら19人が刃物で殺傷された事件で、犯行後に自殺した岩崎隆一容疑者(51)は、スマートフォンやパソコンを所持せず、長期間にわたって社会から孤立した引きこもり状態だったとみられる。専門家によると、世間から隔絶された末に通り魔事件を起こす場合、40代以降の中高年は通常、20~30代と違って攻撃性が減少するという。なぜ岩崎容疑者は突然、凶行に走ったのか。 犯行翌日の29日、神奈川県警は岩崎容疑者が80代の伯父夫婦と住んでいた川崎市内の一軒家を捜索した。ワゴン車2台に加え、トラックを準備。10人ほどの捜査員が自室などを入念に調べたが、押収したのは犯行に使ったとみられる包丁の空き箱やノートなど段ボール1箱分のみだった。トラックはほぼ空の状態で引き上げた。 捜査関係者によると、自室は片付いており、テレビやテレビゲーム機、携帯ゲーム機はあったものの、パソ
川崎市でスクールバスを待っていた小学生らが次々と包丁で刺され19人が死傷した事件で、自殺した容疑者の男の自宅から過去の大量殺人に関する事例などを集めた雑誌2冊が見つかっていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。警察は、これらの雑誌を参考に事件を起こした疑いもあるとみて調べることにしています。 警察は、事件のあと自殺した岩崎隆一容疑者(51)の自宅を29日に殺人の疑いで捜索し数十点を押収しましたが、その中に、過去の大量殺人に関する事例などを集めた雑誌2冊があったことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。 警察によりますと、今回の事件で岩崎容疑者は、両手に持った刃渡りおよそ30センチの柳刃包丁で小学生たちを無差別に切りつけていて、初めから大勢に危害を加える目的だったとみられています。 警察は、押収した雑誌を参考にして事件を起こした疑いもあるとみて、同居していた親族から話を聞くなど
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