刀剣を鑑賞するとき、あなたはどんなポイントに惹かれますか? いろいろな楽しみ方がありますが、作り手の知名度・美しさ・伝承・歴史的価値、そうした要素をすべて備えたオールラウンダーの1つが「古伯耆安綱(こほうきやすつな)」の刀です。 「安綱」ってなんだ? 安綱(やすつな)は、日本刀をつくる職人でした。伯耆国、現在の鳥取県中・西部で平安時代末期に活躍し、山伏と呼ばれる、山での修行を大切にする修験者であったともされます。 安綱の作った刀は、美しさと力強さを兼ね備えた作風で、昔も今も高い評価を受けています。 重要文化財「太刀 銘安綱(鬼切丸)」 前期展示(12月28日~1月26日)京都府・北野天満宮蔵 安綱によってその後の日本刀の基盤が作られたと言われるほどで、優雅でありながら安心感すら覚えるような力強さのある、非常に魅力的な刀を作りました。 童子切安綱(どうじぎりやすつな)とは? 「安綱」という銘
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