もうすぐ電王トーナメントです。私はコンピュータ将棋開発から手を引いてもう4年以上経ちまして、最新の技術動向はあまり追ってなかったのですが、最近どんなふうになってるのだろうかとふと思い、先日アピール文書をざっと眺めてみました。すると「浅い探索の評価値を深い探索の評価値に近づける学習法」が大流行しているようでちょっと驚きました。 これは2013年にNineDayFeverが始めた手法ですが、実はこのアイデアは、F研におけるNDF作者の金澤さんと私の会話から出てきたものです。このアイデアが誕生した時の様子を記しておきます。 以前にこのブログにも少し書きましたが(本ブログの14年2月~5月あたりのバックナンバーを参照)、2011年8月頃から12年3月初めにかけて、F研究所でコンピュータ将棋を(業務として)研究しよう、という動きがありました。これは12年3月に「やっぱりやらない」という結論になり、非