レースのたびに増える謎。グランプリを審判するFIAのシステムは、他のスポーツ・オフィシャルのように直ちに裁定を下す必要がないことを考えれば絶望的である。彼らはリプレイを見る間、レースを継続させることができるし、高度に経験を積んだレース・ディレクターからアドバイスを受けているが、それでもレースのたびに新たな曲解が生まれる。 前回のブラジル戦を例にとってみよう。ルーキーがレース・デビューをするときは、トラック上の彼らの行動に特に注意する必要がある。小林は中嶋に対して、ドライブスルー・ペナルティに十分相当する動きをした。それでも審議の対象にさえならなかった。小林が、エッセですでに中嶋の方を向いていたことを考えると、「レーシング・アクシデント」と見なすことはできないだろ。これには「先例」がある。 もし中嶋がアイルトンなら、小林はその役目と責任について「説教」されたに違いない。 F1が自らをスポーツ
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