かつて大型選手をそろえ、大学アメリカンフットボール界を席巻。6度の大学日本一に輝いた名門・京都大学アメリカンフットボール部ギャングスターズ。しかし1996年度を最後に大学王座から遠ざかり、関西学生リーグで立命館大、関西学院大の後塵を拝す。それでも前進を続ける彼らはウエイトトレーニングへの取り組みを見直し、パワーあふれる大型選手を育成して復活を期す。彼らはいかなる改革によって大学王座を奪回せんとしているのか。西村大介監督、河田繁治フィジカルコーディネーター、南川太志ストレングスコーチに話を聞いた。 (※インタビューは、2016年9月に実施。) ■オーバーパワーされている状況を打破する 「ウチはご存じの通り国立大学で、高校時代にアメリカンフットボール経験のある選手は1割程度にすぎません。その経験者達も、私学の強豪大学のスポーツ推薦には引っかからなかった選手ばかり。昔も今も大半を占めるのは高校ま