図1:ニコンDXフォーマットとFXフォーマット デジタルカメラでは、レンズを通ってきた光を撮像素子が受け取り、そこに組み込まれたフォトダイオードで光を電気信号に変換して、画像処理を行いメモリーカードに記録しています。その際、撮像素子を構成する画素ひとつひとつにどれだけ多くの光を電荷として蓄えられるか、そしてそれをいかに効率的に電気信号に変えられるか、それが画質の良否を左右する重要なポイントになります。 ニコンでは、1999年、デジタル一眼レフカメラD1の撮像素子としてDXフォーマットを搭載して以来、CCD、LBCAST、CMOSセンサーと、搭載するカメラに最適な撮像素子を開発してきました。ここでご紹介する「FXフォーマット」撮像素子は、プロフェッショナルからの高感度・高画質に対するご要望にお応えしたものです。 FXフォーマットが他の撮像素子と大きく異なるところは、光を多く取り込むために画素