初めての場所へ向かうとき、紹介した地図が分かりにくいと、迷ってしまい苦労する。スムーズにたどり着けるかどうかは、地図の出来具合でほとんど決まる。分かりやすい地図は、特殊な才能で作るのではなく、論理的なルールに従うことで誰もが作れるものだ。ここでは、そのルールを紹介しよう。 見る人が迷わない工夫を盛り込む 分かりやすい地図を作るためには、次の2点が基本となる。 1、正しい道を進んでいるとの安心感が持てるように作る 2、間違ったことが発見できるように作る 最初の項目は、目的地へ向かっている途中の段階で、「正しい道を進んでいる」と確認できるように作ることを意味する。いわば正攻法の考え方といえる。2番目の項目は、間違った道を選んだとき、間違っていることに気が付きやすく作るという意味だ。この点は、めったに考慮されないが、実は重要な点である。以上の2点を満たすために必要な、より具体的にブレークダウンし