背景と目的 遊技機やコンピュータゲームでは,トランプを配る・サイコロを振るなどの作業はすべてコンピュータが肩代わりするため,多くのゲームで疑似乱数が用いられています. 乱数列はコンピュータが勝手に作るため,しようと思えば操作が可能ですが,これらの行為はプレイヤにとって好まれず,不満が高くなる傾向にあります. なので,これらの疑似乱数の操作は大半のゲームでは行われていません. ところが,『カルドセプト』のサイコロの出目や,『ポケモン』の技の命中率など疑似乱数を操作していなくてもプレイヤが操作されていると感じるようなゲームも存在しています. 本研究では,数学的な意味で優れた乱数と,見る人にとって自然な乱数は異なるという仮定をおき,どのような特徴を持たせれば自然に“見える”乱数が作れるのかを考察,実装しています. アプローチと結果概要 人はしばしば確率に対して誤った判断を下すことがあり,これを『
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