今回から2回にわたり、ビデオ撮影素材を編集段階でフィルムライクなルックに近づける方法をご紹介していきます。 まずは編集後の映像(完パケムービー)を見てください。 このような映像は、ミュージックビデオやドラマのオープニングなどで、好んで使われる映像表現です。今回は大判センサーを搭載し、ハイスピード撮影にも対応したNXCAMカムコーダー「NEX-FS700J」で撮影された映像素材を使用しています。このカメラは、大判センサー特有の浅い被写界深度と24P収録によってフィルムに近い映像表現ができますから、こうした用途には最適な撮影機材と言えます。 映像のフレームレートは、テレビ放送用途では59.94iで撮られることが多いのに対して、映画では24コマ撮影がほとんどですので、1秒間のコマ数を比較すると、圧倒的に放送用のほうが多いことになります。コマ数が上がっていくと、現実世界に近づいていき "生っぽい"