民進党が希望の党に合流を図る動きは、安全保障関連法の反対デモをきっかけに生まれた市民団体と野党の連携にも波紋を広げた。 「4野党をつないで憲法擁護をはじめ共通政策をつくるべく奔走してきたが、一体どうしたらいいか頭を抱えている」。28日昼、国会前の市民集会で登壇した山口二郎・法政大教授(政治学)はそう明かした。 山口氏が世話人を務める「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」は昨年の参院選で民進、共産、社民など野党の候補者一本化を主導。今回も26日に各党に連携を申し入れたばかりだ。 だが、10月1日に予定していた各党を招いた街頭演説の中止を決定。山口氏のもとには、「市民連合はどう対応するんですか」といった戸惑いの声が各地から寄せられているという。 28日の国会前の集会には主…