日本におけるフル3DCGアニメーション制作の未来を探るため、各界の専門家に話を伺う本連載。今回はアニメーション監督であり、メカデザイン、原作、演出、脚本、絵コンテなどでも豊かな才能を発揮するビジョンクリエーターの河森正治氏にご登場いただく。『超時空要塞マクロス』(1982〜1983)の"バルキリー"を20代初期にデザインし、可変ロボットデザインの第一人者となった河森氏。『マクロスプラス』(1994〜1995)以降に携わった作品では、積極的に3DCGを活用してきた。3DCG導入の経緯に始まり、手描き表現との違い、今後のアニメーション制作の展望にいたるまで、幅広く語っていただいた。 【聞き手:野口光一(東映アニメーション)】 Supported by EnhancedEndorphin デジタルの時代が来るなら、先んじてやろうと決めた 東映アニメーション/野口光一(以下、野口):2014年は、