絶滅の恐れが高いとしてワシントン条約で国際取引が規制されているヨーロッパウナギについて、モロッコとチュニジアの輸出量が4年で100倍に急増し、条約事務局が両国の取引や規制に問題がないか実態を特別調査することが分かった。条約関係者が5日、明らかにした。 ヨーロッパウナギは既に欧州連合が個体数減少のため輸出を原則として禁止。日本はモロッコとチュニジアから生きたウナギを直接輸入しているのに加え、中国などを経てかば焼きに加工されたものが日本の市場に入っているとみられる。調査で不適切な事例が確認されれば、日本の大量消費を支える取引に厳しい目が向けられそうだ。