■「好き」を肯定する笑い 先日、「M-1グランプリ2019」決勝戦で3位に食い込んだお笑いコンビ「ぺこぱ」の漫才に衝撃を受けた。誰かをおとしめて笑うのではなく、全てを肯定したうえで笑いを取る。実に「今どき」の笑いだと感じた。そこから連想したのが、邦画の魅力を紹介する本作だ。 内容は、高校1年生の映子さんが好きな映画を熱く語る…というものだが、このヒロインが曲者(くせもの)。邦画しか見ない「邦画者(もの)」なのだ。それも黒澤明や宮崎駿などの王道系ではなく、何ともマニアックな作品や、「公開の時一瞬話題になったがすぐにスーッとレンタル棚の隅に行った系」の作品ばかり。紹介する作品の偏り具合に笑ってしまう。 本作の魅力は、見た目は正統派ヒロインの映子さんによる、熱心かつ狂気的なプレゼンだ。だが、着眼点がちょっとズレてる人が語る感想は得てして楽しいもの。「そこを語る?」という指摘の連続に、その映画への
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