【パリ福原直樹】スペイン北東部のカタルーニャ州(州都バルセロナ)議会は28日、同州での闘牛を12年から禁止する法案を可決した。同国では一部の島部が闘牛を禁止していたが、本土での禁止は初めて。動物愛護の高まりのほか、同州に分離・独立志向が強い事情も背景にある。 動物虐待を禁じた州法は闘牛を適用外と規定していたが、動物愛護団体が約18万人の署名を集め、適用外規定削除を請願。法案が州議会に提出された。 闘牛禁止について右派の国民党は「中央に反発する政治的な動きだ」と批判。同国の有名闘牛士もAFP通信に、「スペイン文化や統合の象徴への反逆だ」と指摘した。 同国の世論調査では4分の3が闘牛に「関心がない」とするなど人気が低落していた。 【関連ニュース】 記者の目:「ザ・コーヴ」と鯨・イルカ巡る対立=行友弥(東京経済部) どうぶつナビ:動物保護活動を支援したい。 世界の雑記帳:「唐辛子ビ