プログラミング言語 C は 1990 年に ISO で規格化された言語です。その後、何度かの誤りの訂正や wchar_t 型の追加といった追補がなされた後、さらに使いやすくするための新しい機能が検討されてきました。そして、1999 年、ついに新しいプログラミング言語 C の仕様「ISO/IEC 9899:1999 - Programming Language C」(略称 C99) が 1999/12/01 付けで規格として出版されました。ここでは、その新機能を説明します。
7. 文法一般 この章では C 言語に新たに加えられた指示付きの初期化子や複合リテラルといった文法や、暗黙時の宣言に関する変更といった、変更された文法について説明します。 7.1 暗黙の関数宣言 現在の C 言語の規格では、ある関数から他の関数を呼び出す時、とくにその関数のプロトタイプを宣言しなくても使用することができました。例えば stdio.h を読み込まずに、printf を使用するといったことです。しかし、今度の C 言語ではそのような場合、その関数の呼び出しは規格上未定義の動作となります。ただ実際には多くの処理系では警告を出してコンパイルするよう実装されることでしょう。この辺の機能は C++ に近くなっていますね。 7.2 宣言時の暗黙の型 手続き型言語では、一般的に変数や関数などを宣言して使用する必要があります。もちろん C 言語も例外ではありません。しかし C 言語では特に型
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く