* 日々のいろいろなことの中から、そのまま消えてしまうのがもったいない気がするものを、まとまりのないままに拾い集めています ご存知の方も多いことでしょう、音楽之友社から新バッハ全集、ランドン校訂のハイドン交響曲全集、新モーツァルト全集、ノヴァーク版ブルックナー全集など、定評のある原典版・批判版によるミニアチュア・スコア(ポケットスコア)が出版されています。同一内容のテクストが輸入版より安く、しかも序文などに日本語訳をつけて出版されていて、日頃その恩恵に浴している私としては、これはもう勲章上げたいくらいの偉業だと思って感謝しております。 ところがそんな中で、マーラーの交響曲第1番(改訂版:1967年 Universal Edition のリプリント OGT 1446)のスコアは問題あり。マーラーはしばしば「指揮者への注」等と称してドイツ語の文章をスコアに書き込んでいます。音楽之友社版はそのい