はっきり言って「使える!」と思います。 随分とクリアカットになり、とても実用的なものになっています。 逆に言えば、初版は実用的ではありませんでした。 私が最も評価する点は、予後の指標となる "肺炎の重症度分類" を導入したことです。 これは、欧米のガイドラインでは当然の項目だったのですが、初版にはありませんでした。それを導入した点は、評価できます。しかも、非専門化でも簡単に評価可能な "A-DROP" というスコアを導入したのはよかったと思います。 まあ、この "A-DROP" が米国感染症学会 (IDSA) のガイドラインで採用された "PORT score" や英国胸部疾患学会のガイドラインで採用された "CURB-65" と並ぶような立派なものかどうかは、今後検証が必要ですが(検証するのが我々の仕事ですね)。 また、PK/PD 理論に基づいた抗菌薬治療の解説や、CRP 信仰に釘を刺す