京都教育大学の男子学生6人がコンパに参加した女子大学生(20)に性的暴行を加えたとして逮捕された集団準強姦(ごうかん)事件で、大学側が現場に居合わせた数人も訓告処分とする一方、うち1人は教員免許を取得してすでに卒業したことが1日、明らかになった。同日記者会見した寺田光世学長(67)は「教育が至らなかった」と謝罪する一方、処分後も警察への通報や公表をしなかったことについて「教育的配慮を優先した」と正当性を主張。事件の重大性とのズレを露呈した。 京都府警や同大学によると、事件の引き金となったのは2月25日夜に開かれた体育学系学生の卒業生追い出しコンパで、約90人が参加。逮捕された6人は体育会のアメリカンフットボールやサッカー、陸上、ハンドボールの各部に所属しており、被害学生をコンパ後に空き部屋に連れ込み、集団で暴行したとされる。 被害を受けた女子学生は、3月3日に教員に相談。大学側は被害学