纏向遺跡から見つかった大量の桃の種と竹ざるの遺物=奈良県桜井市、森井英二郎撮影桃の種などが出土したの纏向遺跡の穴=奈良県桜井市、森井英二郎撮影 女王・卑弥呼(ひみこ)が治めた邪馬台国の有力候補地、奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡(2世紀末〜4世紀初め)で、大型建物跡そばの穴から2千個を超す桃の種が出土した。市教委が17日、発表した。桃は古代、魔よけなどに使われたとされ、市教委は「祭祀(さいし)に使った後に捨てた可能性がある」とみている。 纒向遺跡からは昨秋、3世紀前半では最大の建物跡(東西約12.4メートル、南北約19.2メートル)が見つかり、卑弥呼の宮殿とみる研究者もいる。市教委は7月から、建物跡を取り囲むとみられる柵(さく)列の延長を確認するため南側を発掘調査。その結果、建物跡の南約5メートルで、楕円(だえん)形の穴(東西約2.2メートル、南北約4.3メートル、深さ約80