文楽協会や技芸員(演者)らに公開での意見交換を求めている大阪市の橋下徹市長は24日、今年度は協会への補助金を支出しない意向を明らかにした。市側が意見交換の前提として非公開協議を打診したが、協会側が拒否したためで、橋下市長は「お会いできなければ税の投入はできない。非常に残念な結果」と述べた。 協会側は23日、「公開の意見交換につながってしまう」として、非公開協議にも応じられないとの意向を市に通知。これに対し橋下市長は「最終的に公開の場で議論することは譲れない」として、「橋下からとやかく言われたくないという(文楽協会の)見切りと理解させてもらう。税を使わず、自由にされたらいい」と述べた。 補助金不支給の方針に対し、文楽協会の三田進一事務局長は「市の担当部局から正式な連絡を受けておらず、今後の方針についてはコメントできない。ただ技芸員の要望もあり、これまで通り、非公開での面談を求めていきたい」と