サントリーホールディングスは、国産ウイスキーの主力製品「白州12年」と「響17年」の販売を休止することを明らかにした。ハイボール人気の高まりなどで原酒が不足しており「白州12年」は在庫がなくなる6月ごろ、「響17年」は9月ごろから休止となる見通しだという。販売再開の時期は未定。 ウイスキーは1983年をピークに低迷していたが、炭酸水で割るハイボールの販売に力を入れてブームとなり、2008年以降、需要が拡大。さらにNHK連続ドラマ「マッサン」の影響で人気に火がつき、この10年でウイスキーの国内の出荷量は約2倍に増えた。 販売休止になる2製品の熟成には10年以上かかる。需要が拡大する以前の見通しで原酒を生産していたため、需要に追いつかなくなった。 サントリーは約200億円かけて原酒をつくる蒸留釜などの設備投資をしてきたが、「品質も見極める必要があるので、販売再開の時期はわからない」(広報)とし