ソフトバンク・達川光男ヘッドコーチ(63)が5日、今季限りでの現役引退を表明した広島・新井貴浩内野手(41)の野球人生をたたえた。 広島の一軍監督に就任した1999年に新井がデビュー。ドラフト6位で入ってきた新井を2年間指導した。入団当初はプレースピード、正確性に欠け守備に難があった新井を見て「どうしてプロに入ってきたのかなと思った。3年以内に絶対クビになると思った」という。それでも新井は不断の努力でプロの世界を生き抜いた。 「今じゃ言えないようなキツイ言葉をかけても『ハイっ!』と言って練習していた。野球に対して素直に一生懸命努力できる選手だった。今まで見た中で一番バットを振った選手。プロ野球選手は、体が強かったら何とかなると思わせてくれた選手だった」と弱音を吐かず、時にケガを押してプレーを続けた強い精神力に脱帽した。 そして、何よりその人間性に敬意を表した。「人間としても素晴らしかった。