マジック1としていた広島が26日のヤクルト戦(マツダスタジアム)に10―0で勝ち、通算9度目のリーグ優勝を球団初の3連覇で飾った。今季は開幕4連勝でスタートし、4月24日以降は一度も首位を譲ることなくトップでゴールを駆け抜けた。巨人以外ではセ・リーグ初の偉業を成し遂げた緒方孝市監督(49)の手腕、2年連続MVPも夢ではない丸佳浩外野手(29)やエースに成長した大瀬良大地投手(27)の活躍と多々ある勝因の中で、本紙独自の視点で選んだ3つのV秘話を一挙公開する。 マツダスタジアムでは2009年の開場後初となる胴上げで緒方監督が9度宙を舞った。22日にマジック2として王手をかけてから4試合目、勝てば優勝のマジック1から2連敗と足踏みした赤ヘルナインが、球団初のリーグ3連覇に最高の形で花を添えた。 前日までとは打って変わって理想的な試合運びだった。初回の守備で先頭の坂口が放った強烈なゴロを一塁手の