【ソウル=名村隆寛】靖国神社内で11月に爆発音がし不審物が見つかった事件で、警視庁に逮捕された韓国籍の全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者(27)に関する日本メディアの報道ぶりについて、韓国政府がメディアではなく、日本政府に対し「公式に抗議」したという。その是非はともかく、抗議を受けた日本政府の関係者はただ、首をかしげている。 韓国政府が“問題視”しているのは、9日に逮捕された全容疑者の顔や実名を日本のメディアが報じていることだ。「(全容疑者の)身元が過剰に詳しく公開されたことなど、日本メディアの報道姿勢」(韓国外務省報道官)に問題があるというらしい。 日本の報道機関は、社会の関心を集める事件では、容疑者の映像や警察が報道向けに発表する容疑者の顔写真を報道する。なにも韓国人が容疑者である今回に限ったわけではない。しかも、事件は、けが人こそ幸いに出なかったものの、不特定をターゲットにした爆