献血は、なぜ「無報酬」のほうが「血が集まりやすく」なるのか? そのウラで働いていた「意外なメカニズム」 日本人は「他人を助けること」をどう捉えているのか? こんな問いに挑んだのが、オランダのフローニンゲン大学の助教授・田中世紀さんの著書『やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか』です。 ところで、他の人のためになるように意図された自発的な行動を「向社会的な行動(prosocial behavior)」と呼ぶことがありますが、本書では、こうした向社会性にまつわる興味深い研究も多数紹介されています。 以下では、同書から、献血についての研究の紹介を、抜粋・編集してお届けします。