福島第一原発事故で横浜市に自主避難した中学1年の男子(13)がいじめを受けて不登校になった問題を受け、同じようにいじめに遭ったという中学生の男子少年が、朝日新聞の取材に応じた。「当事者がしゃべらないと、本当のことがちゃんと伝わらない」。両親の同席のもとで、少年はつらかった経験や胸中を明かした。 小学2年で福島県から都内に自主避難してきたとき、持ってきたのはわずかな着替えだけだった。ランドセルも教科書もない。その後、卒業までの4年間、少年は断続的にいじめを受け続けてきたという。 「菌がうつる」「お前が触ると汚れる」「ただで住んでるんでしょ」――。そんな言葉を投げつけられた。教室に飾ってあった図工作品のうち、自分の作品だけに悪口が書き込まれているのを見つけ、捨てた。授業中に鉛筆の先で、足をつつかれたこともあった。 給食のときには班ごとに机をくっつけるのに、嫌がられた。無理につけようとすると、担