鳥取地検は28日、税関に虚偽の申告をし、北朝鮮にぜいたく品を不正輸出したとして、外為法違反と関税法違反の罪で、鳥取県境港市の古物販売業「ファースト商会」と、韓国籍の実質経営者、尹原根容疑者(50)、従業員の香西典幸容疑者(42)を起訴した。 起訴状によると、尹被告らは平成21年2月、中古のピアノ3台を中国・大連経由で北朝鮮に輸出。ピアノ3台と菓子類など計約230万円相当の輸出先を、中国と偽り税関に申告したとしている。 法人登記などによると、同社は18年6月設立で従業員は10人。古物の売買、輸出のほか、産業廃棄物の収集、運搬などを主な業務としている。