窃盗罪に問われたが、無罪判決が確定した金沢市の無職の男性(62)について、金沢地裁は30日までに、刑事補償法に基づく補償金の交付を決定した。 弁護士によると、逮捕された昨年10月から釈放された4月までの167日分で、請求した満額が認められた。弁護士は金額を明かしていない。 男性は「一つの区切りがついたと思う。静かに生活したい」としている。 男性は石川県白山市のコンビニのATM(現金自動預払機)で他人のキャッシュカードを使って100万円を引き出したとして、窃盗容疑で逮捕されたが、有力な証拠とされた防犯カメラの映像が別人と断定され、無罪が言い渡された。