「われわれの個人的な願望に合う事柄はすべて真実のように思われ、そうでないものは、われわれを激怒させる」 D・カーネギー著「道は開ける」より アンニョイなVR元年。巷では、VR(バーチャルリアリティ)、仮想現実とも呼ばれるものが流行っているらしい。なんでも、ゴーグルのようなモノを付ければ願いがすべて叶うとか。 個人的に興味は持っているが、ワタクシはあのゴーグルのようなものを付けることに、若干の抵抗がある。 というのも、まだパンツに恥ずかしいシミを付けて歩いていた20年くらい前。大阪の繁華街にバーチャルサロン「グラスボーイ」なる店があった。カンタンに言えばピンサロなのだが、そのシステムは素晴らしく近未来的でバーチャルだった。 薄暗い店内に入ると、タタミ一畳ほどの狭いスペースに、簡易ベッドが置かれた所に通される。そこで客はまず、VRゴーグルのようなモノを装着する。するとゴーグルの中の小さな画面に