かつて、別府駅東口にあった行合町遊郭。その跡地に残るのが、「北部旅館街」です。戦後の町並みの面影を残す旅館街には、元遊郭の旅館が3軒残っています。今回は、その中の1軒「旅館すゞめ」をご紹介。気になる元遊郭の宿の内部とは……? 素泊まり2千円台!安すぎて逆に不安な北部旅館街 別府駅東口から線路沿いを北に約100メートル。うっかりしていると見過ごしてしまいそうな普通の住宅街の路地に、「北部旅館街」のアーチがかかっています。アーチの通りは、数十メートルの短い距離に3軒の小さな旅館があるだけで、「旅館街」と呼ぶにはあまりにも閑散とした通りです。 旅館すゞめは、旅館街のアーチから最も近い場所にあり、よく手入れされた鉢植えが目を引く、こじんまりとしていながらも小ぎれいな宿。 北部旅館街の宿は総じて古い建物をベースにしているため、玄関の軒高が極端に低く、まるで小人の家のよう。植木の緑で隠れてはいますが、