前回はこちら 健康コラム3部作は亮弦のメッセージで締める予定でしたが、誠に残念なお知らせをしなければなりません。 コラム執筆取材準備中の2017年9月18日、亮弦は息を引き取りました。コラムへのラストメッセージをもらうことは出来ませんでしたが、最後まで全力で立ち向かった亮弦の闘病生活を、パートナーとして苦楽を共にしてきたリンさんにお話をお伺いすることができましたので、本編ではそのお話をお届けします。 ―― 亮弦の闘病の様子を、話せる範囲で聞かせてほしい。 リン:私は、ご家族と共に間近で彼の闘病姿を見てきました。抗がん剤治療以外にも、食事療法、民間療法を試すこともありました。それでも痛みを増す体、目に見えない死の存在に四六時中迫られる恐怖は、傍にいた私でさえ完全に理解することはできませんでした。 ―― 彼は周りに「死の恐怖」をみせようとしなかったよね。 リン:そんな彼も「抗がん剤は製薬会社の