29日投開票された山口県知事選で、宇部市の開票所の開票作業が確定したのは、予定より3時間半遅れた30日午前1時半だった。市選管によると、落選した飯田哲也氏の陣営の立会人の男性が投票用紙の記述を1枚ずつ確かめたため。市選管は開票手続きの妨害として作業を終わらせた。 市選管によると、立会人は3人いたが、男性だけが投票用紙を1枚ずつ時間をかけて確認した。立会人は通常、そこまでの細かい確認作業はしない。市選管から連絡を受けた陣営関係者が説得したが、男性は「(票数を数える)計数機や投票用紙の中身が間違いないか信用できない」と応じなかった。 市選管は県選管に相談し、著しく開票作業を遅らせる妨害行為に当たると判断。飯田氏の陣営責任者から作業終了の了承を得て、男性に通告して作業を打ち切った。 関連記事山口県知事に山本氏初当選 脱原発の飯田氏ら破る(7/29)山口知事選、山本氏やや先行 朝日新聞情勢調査