日本「ファミレス現象」知的欲求も幻滅 輝き失う東京2009年1月8日11時16分 印刷 ソーシャルブックマーク 神戸女学院大教授の内田樹さんは昨年12月、自分のブログに、大学のゼミの面接で女子学生49人と話して実感したことを書いている。 〈現代日本の20歳の女性たちの喫緊(きっきん)の関心事は何か?……一つは「東アジア」であり、一つは「窮乏」である〉 話はこう続く。例年の面談では相当数の学生が、ブランドやファッションや美食など「消費」に関する研究テーマを挙げた。今年はゼロだ。そして結論。 〈「人はその消費生活を通じて自己実現する」という80年代から私たちの社会を支配していたイデオロギーは少なくとも20歳の女性たちの間では急速に力を失いつつある〉 内田さんが「窮乏シフト」と呼ぶこの傾向は、他の世代にも広がりつつあるようだ。 〈時には、「買わない知性」もある私〉――。40歳代の女性が主な想定読