かつてキヤノンは「EF 50mm F1.0L USM」という巨大レンズをラインナップしていたが、いつの間にやら姿を消し、代わりにほどほどの大口径のF1.2 Lが登場した(“代わりに”というには間隔が開きすぎているが)。2006年11月下旬発売予定だったのが延びて、1月26日発売となった。税込み価格は19万4,250円。植毛による反射防止処理がなされたレンズフードと、使う人がどれだけいるのか疑問なソフトケース(3,675円もする)が付属している。 レンズの前玉径に対して鏡胴がやたらと大きいのは不思議なところだが、存在感たっぷりのサイズである。ただし、外装がプラスティックであるせいか、あまり高級そうに見えない。とはいえ、金属外装にこだわって重くなってもつまらないから、これはこれでよしとするべきだろう。フィルター径は72mm。重さは580gで、EF 50mm F1.4 USMのちょうど2倍である