2009年07月07日20:46 カテゴリメディア[edit] 暇つぶしのマトリクス メディアの人との意見交換で共通して出てくるのが「本が売れません」というボヤキだ。そのボヤキに関して投資家という観点からの私の見方は、 (1)提供されるメディアの種類と量が増えたけど、消費者の時間は24時間で、使えるお金は過去10年間変わっていない。 (2)メディアの中で需給関係の法則にしたがってシェア争いの内部抗争が起こっている。 というシンプルなもの。 かつて、一般庶民が接する日常的なメディアは「新聞と本」しかなかった。(たまの贅沢で映画や観劇があったが、これは別次元の話だ。)他に胸を躍らせるような娯楽がなかったので、消費者はむさぼるように真剣に新聞や本を読んだ。この時代が新聞と本の販売のピークだろう。 そこにラジオが入り込み、テレビが桁外れに大きな顔をして割り込んできた。ラジオもテレビも無料だったので