1 2 3 4 無断欠勤をする「引きこもり」社員は 個人の問題か、それとも企業の責任か トラウマから出社できない 「適応障害」による引きこもり 大手メーカーの技術職に勤める30代のヤマグチさん(仮名)は、ある日を境に、会社の玄関がくぐれなくなった。 会社の門の前まで来ると、急に動悸が激しくなり、身持ちが悪くなる。ヤマグチさんは、どうしても会社の建物に入ることができず、家に引き返すようになったのだ。 ヤマグチさんは、都心部のマンションで1人暮らし。それまではとくに不登校の経験もなく、入社してから体に異常な兆候も見られなかったという。 ところが、会議の席で、上司の課長にかなり厳しく詰問されたことがあった。 ヤマグチさんにとって、課長から与えられた研究課題は、難し過ぎた。そこで、課長に相談しようとしても、課長は自分自身の仕事で忙しく、なかなか取り合ってもらえなかったという。その頃から、ヤマグチさ