「年収3500万円以上」などの条件を提示して次期社長を一般公募していた、東証1部上場の自動車部品メーカー「ユーシン」は17日、応募が1722人に上ったことを明らかにした。応募者は中小企業の社長、大手企業の海外駐在経験者、官僚、外国人ら多岐にわたり、「予想以上の反響でうれしい限り。慎重に適任者を選びたい」(広報)としている。 ユーシンは7月中旬、体調面に不安のある田辺耕二現社長(76)に代わる次期社長について「(世界で海外メーカーと渡り合うため)社長は英語が流ちょうに話せないといけないが、社内に英語が堪能な役員がいない」(広報)として、新聞広告で一般公募する方針を発表。「30〜40代」「英語が堪能な人」などを条件とする募集記事を7月25日に全国紙2紙に掲載し、10日まで募集していた。 今後、書類審査、英語が堪能な社員による英語での面接などを経て、年明けをめどに選出する。【浜中慎哉】