2020年東京五輪のセーリング競技が開かれる江の島(藤沢市)の会場施設配置について神奈川県が明らかにした調整素案の「中間報告」が、地元で波紋を呼んでいる。島にある一般駐車場がどれも五輪の「関係者用」などと使用が限られ、車で訪れる観光客を「事実上、閉め出す」内容だからだ。島の観光関係者は「晴れの五輪の場なのに、江の島観光は大打撃を受けかねない」と不安しきりだ。 11日に公表された中間報告の資料では、競技会場となる島の東部が用途別にエリアで分けられている。そのうち島の入り口に近い県関連の有料駐車場(327台)と市観光協会の有料駐車場(78台)、その近くにある「聖天島公園」が「関係者用駐車場」と示された。 島の最東端にある300台以上の駐車が可能な県の有料駐車場の部分は、用途記載がないが、選手や観客用のエリアと近接しており、一般観光客が使える可能性はまずない。 県が東京五輪の組織委員会と協議する