舛添要一氏が東京都知事に就任してから12日で1年。東京五輪の会場見直しや「都市外交」に精力的に取り組む一方、介護や保育など福祉分野にも目配りし、都議会からは共産党も含め「及第点」との評価を受け、“オール与党”ともいえる態勢をすでに構築した。バランスの取れた「万能型の知事」との評価の一方、際だった独自色には欠ける「器用貧乏」との指摘もある。舛添都政の1年を振り返る。 「評価は他人がするもの」という言葉ににじむ自信 「評価というのは他人がするもので、自分がすべきものではない」。就任1年を控えた6日の会見で、舛添知事はこの1年間の都政に対する自己評価を問われて、こう切り返した。 だが、その裏には自信がにじむ。「東京五輪について競技施設の見直しということで、2000億円の経費削減などをやりました」。その直後に飛び出した言葉は、自らの成果を強調するものだった。 舛添知事は昨年6月、競技施設の見直しを