無線通信の市場・技術に、新たな動きが次々に起こっている。従来にない新しいワイヤレス機器の開発のために、アンテナ設計の本質を理解する重要性が高まっていることから、日経BP社は「ワイヤレス機器開発の要諦、アンテナ設計の本質」と題したセミナーを、技術者塾として2017年4月21日に開催する(詳細はこちら)。本セミナーで講師を務めるアンプレット通信研究所の根日屋英之氏に、無線通信とアンテナ設計について、新たな市場の動きや技術のトピックス、そして無線通信やアンテナを理解するために必須の電磁気学を身に付けるコツなどについて聞いた。(聞き手は、田中直樹) ――無線通信とアンテナ設計について、この1年の新たな市場の動きや技術的なトピックスについて、ご紹介ください。 幾つかありますが、その中でも話題が多かったUHF帯RFID(以下、RFIDと記す)について紹介します。 まず、市場の動きについて。「アンテナは