Google が開発した Go プログラミング言語は、2007 年に設計され 2009 に発表されましたが、その後 3 年間で大きく躍進しました。今では、マルウェアの開発にも使われるようになっています。最近被害が確認された Trojan.Encriyoko は、Go で書かれたコンポーネントに関連する新しい脅威です。このトロイの木馬は、侵入先のコンピュータで各種のファイル形式を暗号化し、暗号化したファイルを使用不能にします。 シマンテックが入手したオリジナルのサンプルは、GalaxyNxRoot.exe というファイル名ですが、実際には .NET で書かれたドロッパーです。Root 化ツールに偽装し、ユーザーを騙してインストールさせようとします。 図 1. GalaxyNxRoot.exe のプロパティ 実行されると、GalaxyNxRoot.exe ファイルは 2 つの実行可能ファイルを