広島県の税務情報システムを使い、探偵に個人情報を漏洩(ろうえい)した見返りに現金を受け取ったとして、県警は8日、県東部県税事務所職員の川崎彰夫容疑者(46)=同県福山市、地方税法違反(秘密漏洩)などの罪で起訴=を加重収賄と地方税法違反(同)の疑いで逮捕し、発表した。また、探偵の南康公(やすひろ)容疑者(43)=同県尾道市=ら2人を贈賄などの疑いで逮捕した。 川崎容疑者は「漏洩の見返りに報酬を受け取ったことは間違いない」と容疑を認めているが、南容疑者は金銭の授受への関与を否認しているという。 捜査2課によると、川崎容疑者は昨年2月と8月、南容疑者ら2人から依頼され、納税者情報を管理している県税務情報システムを使い、車の使用者情報を計2回入手し、教えた見返りに数万円を受け取った疑いがある。 捜査関係者によると、川崎容疑者は県職員として働きながら探偵をしており、福山市内で有力な探偵事務所の経営者