メガネの技術で作った雑貨を品評するメーカーの社員たち=福井県鯖江市 国産メガネの生産拠点・福井県鯖江市で、メガネの技術を他分野に生かしたり、海外への進出を目指したりする動きが活発だ。海外生産の格安メガネが急激にシェアを伸ばすなか、老舗メーカーが相次ぎ廃業に追い込まれる「王国の危機」が背景にある。 国産メガネフレームの9割超を出荷する鯖江市。業界ではいま、メガネの技術を生かした新たな取り組みが進む。 今月1日、東京で開かれた国際ギフトショーに、福井県眼鏡工業組合青年部の有志が、贈答用の雑貨を紹介するブースを出展した。 眼鏡を耳にかける「テンプル」と呼ばれる部品の技術を生かし、女性の脚のラインに仕立てたボールペンやチタン加工技術で作った箸やヒゲ専用のブラシ、セルロイド製のタイピンや指輪などで「鯖江ブランド」の品質をアピール。出展をきっかけに複数の商談が進んでいるという。 まとめ役でレ