2006年7月31日のブックマーク (1件)

  • 「過剰品質文化」を考える

    前々回のコラムで,先々週の7月14日に開催した自動車材料関連セミナーの講演内容を紹介したが,その中でレーザー溶接についてお話いただいた阪和興業 関連事業部 HTS担当 部長の石原弘一氏と,講演後の雑談で「日人の持つ国民性として,『過剰品質』になる傾向があるのではないか」という話題で盛り上がった。ここではそれを仮に「過剰品質体質」と呼ぼう。 石原氏は,日でレーザー加工のような新工法の導入が遅々として進まない理由を考えるうちに「日で先行して電子ビーム溶接が普及したことが,レーザー加工の普及を阻んでいる」ことに気付いたという。電子ビーム溶接は真空チャンバーを使う。メンテナンスが面倒なため欧米では普及しなかったが,日ではメンテナンス技術を磨くことによって上手く使いこなした。 それはそれでいいのだが,問題なのは,日ではこれを基準に溶接部の品質を評価するスペックが決まってしまったことである。

    「過剰品質文化」を考える