過去10年近くにわたり富裕層、超富裕層の世帯数および金融資産保有額が増加している要因は、株式など資産価格の上昇により、保有資産額が増大したことに加え、金融資産を運用している準富裕層の一部が富裕層に、富裕層の一部が超富裕層に移行したためだと、野村総研では分析している。 本調査は2005年から2年おきに実施。帝国データバンクのデータから企業のオーナー経営者にアンケートを送付。10月から11月にかけて得た有効回答数1520人のうち、金融資産1億円以上の305人を対象に集計し、各種統計などから資産別の世帯数や資産規模を推計した。 関連記事 あなたの知らない富裕層の世界 日本に100万人以上いるという富裕層は、どんなことを考え、どんな生活をしているのか。外資系金融機関で長年プライベートバンキング業務を務め、多くの富裕層を知る、ファイナンシャルアカデミーの渋谷豊氏の話を聞いた。 富裕層と同じ金融サービ